とんかちの創作木工活動

とんかち会員の木工技術向上のための木工教室の紹介します

とんかちでは、木工機械の安全な使い方と、会員相互の木工技術向上のための木工教室を定期的に行っています。 今回、和ダンスやチェストの引き出しなどの幅広く使われている蟻組継・包み蟻組継の実習をしました。蟻継は木と木を強く結ぶ伝統的な技法で、 釘やビスを使わないで、木目や形を美しく見せることができます。古来、鋸と鑿で行う作業でしたが、現在では機械化、治具化が進み、 とんかち会員の中でもある程度の経験で完成させる事が出来る様になりました。 とんかち会員の木工技術向上のための木工教室の紹介しますa蟻組継を初めて体験するとんかち会員、 まずは手本をじっくり学習しています。

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蟻継には、角材と角材を繋ぎ強度を保つ柱に仕上げる蟻継や、引出しやキャビネットなど、家具木枠の繋ぎを強度保ちつつ美しく見せる蟻組継など、 多様な形が有り、中でも、包み蟻組継(写真下)は木枠片側の接続跡を隠し、家具などに自由度の高いデザイン性が確保できる、大変奥が深い技法です。 今回の木工教室では、蟻継の中では、最も基本的で、且つ、トリマーや治具を使う事で、蟻継初心者でも容易に始められる蟻組継・包み蟻組継(写真) に取組みました。

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蟻組継の墨付けをしています。墨付けは組継をする木枠に細工の為の線引きで、蟻組継の仕上がりが決まるほど大切で正確さが求められる作業です。 墨付けに沿って、木枠材を鋸やバンドソー(電動帯鋸)で慎重に作業を進め、鑿で墨付けに正確に仕上げます。 墨付け通りに加工した2枚の木枠(写真中央)には、雄雌の違いがあって、双方の木枠を組み合わせると蟻組継の完成です。 この時、木枠が隙間なく組立て出来ている事が大切になります。写真はこの時の作業風景です。

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蟻組継や包み蟻組継は、アリビット(蟻ホゾ切削用刃先)用いたトリマーと治具を使う事でも、容易に加工が出来ます。 完成した蟻組継に自己満足のとんかち会員の皆さんですが、木工教室の蟻組継細工実体験を通じ又新たな技能習得を実感した様です。